2006.7.16 14・00〜 SePT
イタリアの女性演出家による、ちょっと実験的な舞台。ストーリィをなぞってはいるが、ちゃんと説明されるわけではない。子どもたちはアンデルセンの童話ではなく、ダンスやマイムや声による「演劇空間」を愉しむことになる。ずいぶんと象徴的なアトラクションだが、それをなんとなくおもしろがれる子どもたちって、ステキだ。
ちょっとセクシーな振り付けもあり、雪の女王とカイの絡みは、おかあさんたちの方が、一瞬、子どもを忘れて息を呑んでた。これも、ステキだと思う。
「雪の女王」は、オンナノコの自立の話だと思っていたが、解釈するとずいぶんとセクシーで命にかかわってくる表現ができるモチーフみたいだ。一回、読み直して、自分でも舞台を組み立ててみたくなった。最近読んだ吸血鬼のコミックで「生きるための乾き」がキーワードになっていたのだけれど、その辺にも通じるような。