あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

「TDV」を観た……

       2006/7/5 18・00〜     帝国劇場

にゃにゃにゃにゃのにゃののの……と、とろけてます。どーしましょう。いなおるしか、ありません。あれ、へんだな、かんじにへんかんできないよ、あたまが……。りゃりゃりゃりゃりるりる……。えっと。

あの、読まなくて、いいです。今日のブログ。文章、壊れてますから。

ひとりの男のせいで、細胞が、アメーバレベルまで溶けた。でろでろと溶ろけて、ふらゆらと組みなおされた。帰り道、街の風景が薄皮につつまれ、平面的で幸せそうに見える。ふいっと思う。今のわたし、とてもピュアな自分、かもしれない。いろんなことが洗い流され、とてもとてもわたし自身だけな気がする。

キュートなリーくんが紹介する、このミュージカルのブログがとてもステキで、買ったチケットの日付までのお預けが、我慢できなくなりました。観たいぞ、観たいぞ。仕事をしながら、サイトで空席状況をチェック。なんだ、あるじゃん、よし。行こう、行っちゃえ、行くぞっ。「わたし今日、ソッコーで帰るから」と宣言。 これから劇場に行くからねっと念じはじめる。時間がぎりぎりだけど、チケット、残っててね。できればいい席でっ。

今日はしっかりと雨が降っている。近所の病院前に、いつもはあるはずのタクシーの列がない。ええ? しまった、雨がふるって、こういうことなのか。駅に向かって、歩きながら探す。あ、つかまえた。「帝国劇場まで」……のろのろ……混んでるよ、道。そうか、雨がふるってのは……(こういうこと) いらいら半分、あと半分はお祈り。チケット、あってね、残っててね。どんな席でも観れればいいよ。はああ、つ、ついたぁ。(時間的に、電車でも同じだったかも? 濡れなかっただけでもよしとしよう)(でも、電車だったら定期圏内なのに、タクシーだと、思ってたより掛かるわね ) 「S席を1枚」 ええっ? 帝劇のなぞのひとつだな。苦労して予約したチケットより、当日券の方が席がいいの。

だ、だめだあ。顔が壊れる。飽和してくる。好きになる相手を間違えたかしらと思うほど、あまりに、わたし好みの……。

…………幕間…………

劇場売店の社長は、戯曲講座のお友だち。わたしの顔を見下ろし、「もしかして、今日が初めて?」うんうんうんうん。 「こういうの、好きでしょう」うんうんうんうん。 「代表作になるね。今までの祐一郎さんの中で、一番いいんじゃない?」うんうん、東宝M中では、一番かも。 あとから思ったのだけれど、なんの遠慮もなく、すてき、大好きっ、うれしい、幸せ、きゃあって反応を示せて、「わかるよ」とにこにことしてもらえる友人って、他にいないかもしれない。で、劇場のロビーにそういうのっぽの友人がいることは、すごい幸せなことだよね。かれを相手に、ずっとでへへへへへっという顔をし続けた。「ほら、2幕だよ。行っておいで」 うんっ。

あ、ひとりだけを対象に壊れてたわけではないデス。演出家や振付師やオーケストラの音や、作曲家や翻訳/作詞家や、他の役者さんたちひとりひとりにも、うわあ、すごい。おおっ、すてき。が、いっぱいありました。観たかったミュージカルを観てんなあと思いました。

舞台の感想は、次のときに。だめよ、今日は。結婚式の前日の花嫁(を経験したことはないけど)みたいに、幸せすぎ。