あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ミル カンガミル

スポーツジムに「ほそぼそと」通うようになって、妙な言い方だけれど、肩こりが辛いの……。

今までは慢性的に凝っていたので、逆に意識していなかったらしくて。最近は、うっかりすると、突然、まじに泣きたいほど痛くなる。で、ジムで動いて血が巡り始めると、……ほんとに肩から背中にかけて「血が巡り始める」のがわかる……眼の後ろがぽうっとあたたかくイタがゆくなる。

わたしの肩こりの原因は、姿勢の固定と眼の酷使、伸びた前髪、あとたぶん、足の爪。ほかは対処できるけれど、問題は「眼」なのだ。そう「眼」。

つくづく、わたしにとって生きることとは、「見る」ことなのだ。読む、書く、描く、楽しむ、情報を得る、分析する、判断する、まぶしがる。あたりをつける、測る、検討する、動かす、設置する、伝える、語る、怒る、泣く、夢見る、鑑みる。しかもたぶん、諸悪の根源であるPCがなかったら……もう、仕事も趣味も生活もなりたたないの。そして眼は、いっそう酷使され続ける……。

鑑みるという言葉が好き。水溜りや水盤を鏡に見立てて、屈みこんで覗く動作からきている言葉らしい。深い自省と自己愛と冷静な分析のニュアンスを感じる。(でも今、国語辞典や常用字解をめくったけれど、自分を対象とする意味合いはないみたい)

ここ数年、自己愛/エゴイズムというのが、漠然としたテーマとして自分の中にある。そして最近思うのは、大切な人に対する気持ちは、自己愛にとても似ているということ。