あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

あつぎ国際大道芸

11/10 土

 

来る途中で立ち寄る場所があって、本厚木についたのが2時半頃でした。

駅前の大きな厚い人波の向こうにのぞくまことさんの金髪を、ちらちらと横目で見ながら。

今日は、拝見したことない方を優先する!と自分に言い聞かせる。

 

が、早速、遭遇☆ Okkくん

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はじめて拝見した 荒木巴

ハスキーボイスのマシンガントークが心地いいです。

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せせらぎさん

赤ちゃんのひとりがギャン泣きして、周囲のみんながほっこりするという。

わたしのうしろにいた女子が「わ。目が動いたよ! 人間の目だったぁ」って、え? ナンだと思ったんだ?

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ヘブン審査で初めて拝見して、今回初めて投げ銭できた ジーニーさん

この体形でキレッキレな動きをされるのよ。んで、延々とちっちゃい小ネタをぶち込んでくるので、目が離せません。

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ジーニーさんが押し気味だったのと、ポイントがめちゃ離れてたせいで、最初半分が観られなかった空転軌道

繊細なベルの音色と、リズム感にどきどきする、スタイリッシュなジャグリング。

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30分刻みに、厚木の会場の端から端へ、またその逆の端へと歩き回ってました。無駄ないスケジュールを息切らして巡るって、大道芸スタンスに反する気が――

 

EPPEI & マサトモジャ

横に座ってた主婦たちが、「え、女子だったんだ」とか言ってて、すね毛見ろ~と突っ込みたくなったw

だるだるで取っ散らかったショー。

なんだけれど、

独特なおもてなし感が人を惹き付けるのかな、とか思うんだけれど。もじゃくんのふにふにした踊りとも呼べない意味不明な動きを、なんで楽しめるのか、んっとにわからない。

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夜会を観るために厚木公園へ。お。見覚えのある垂れ幕が!

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夜会

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ルミナスのクラシック + 芸人まことのファイヤー 夜会の定番化? f:id:atelier-agen:20181111213829j:plain

大駱駝艦

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この写真。もう一度、貼っておきますね。中央の女子ですよ! 

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セクシーダヴィンチ

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あつぎ夜会のOkkくんの定位置☆

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スティルタンゴ

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帰りは中央林間経由で。アプリがそっちを薦めてきたのです。

歩き疲れて爆睡。

んで、二子玉駅からは(急行でした)乗り過ごさないように、必死で起きてたよ~

 

 

アートを身近に!

多摩美校友会の活動で、わたしはグループ活動助成を担当を仰せつかっています。

理事になって2年目ですが、担当部署のリーダーになってしまったこともあり、今年の助成金を受け取ったグループ活動。ひととおり訪問してまして。

 

厚木に大道芸を観に行く途中で寄ったのは、ここ!

www.tamabi.ac.jp

 

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実は、多摩美美術館に行ったのも、初めてでした。

(で、ついでにピューロランドの入り口も初めてみた! 多摩センターの駅を降りて、なんでこんなにサンリオキャラがお祭りしてんだ?と思ったら、そういうことでした!)

 

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土曜日のお昼。

建物の外は、家族連れや、半ばレイヤーな女子たちが大勢いるのに、美術館の企画展は、

 

がらがら。

 

もったいな~い! もったいな~い!

 

 

 

世界各国から応募された版画はどれもどれも、ほんとに素晴らしい作品ばかり!なのよ~

むずかしいこと考えずに、ずらずらと眺めるだけで、おもしろいと思うのよ~

 

 

アート、もっと身近なものにならないかしら。なるといいな~!

 

『修道女たち』

作・演 ケラリーノ・サンドロヴィッチ @本多劇場

 

SNSに上がってくる情報に、あー観たい!となり、一週間前にチケットを買いました。

なので席が後ろから2番目で、ただし、どセンター。が、しまった。前の女子の座高が異様に高いw 同じ理由からか、隣の席の男性がずっと、こっちの席までからだをはみ出してきてて、なんかね、ずっと窮屈でしたw

 

 

そんなにいくつも観ているわけではないのだけれど、ケラさんが創る舞台って、まるっと全部がケラさんで。

あの役者さんがとか、舞台美術がとか、照明が映像が衣裳が、ではなくて、

あのシーンが、セリフが、芝居が、からだが、でもなくて、

ストーリーや世界観に、どぷんっと溺れて魅せられて、翻弄されるっていえばいいのか。

 

新作なのだと思うけれど、今後何十年もいろんな形で演じられそうな、ゆるぎのない、強い強いホン、強い舞台、でした。

オープニングのプロジェクション・マッピングが、メチャかっこよくて!

途中のアニメ的な処理は、説明的でどうなのかな?とも思うけれど。

ほかの演出家さんだったらどうするかな?と、楽しみになってしまう部分がたくさんありました。

 

基本ファンタジーなのに違和感がないのは、役者さんたちの体温のある会話が心地いいからなのかな。

でもどこか、妄信という宗教の持つ気持ち悪さや、人間の持つ清濁の怖さが、ぴりぴりと裏に流れてて。

 

かなり重いテーマが次々とめくるめくのですが、うわ、ここに? ここにまで? 細かい笑いをぶちこんでくるのね!(ありなのか!)と、その軽やかさが、すごかった。

最後のテオの衣裳? 笑えばいいのか、無視するところか、泣けばいいのか、わからない。

 

 

雰囲気的にね、懐かしいタニス・リーの小説を思い出しましたよ。サフランのナンたらみたいなタイトルのやつ。

たぶんコレ ↓↓ 『黄の殺意』ってタイトルだったんだな。 

 

 

以下。ちょっとネタバレかも。

 

 

 

修道女さまに対するロマンティックな妄想が、いい感じの群集劇になっていて。それぞれの自意識のあり方が、下世話で親密。

命をかけて他人(世間)を信じるというテーマも、修道女さまたちなら違和感がないのね。

 

かの女たちの最後の選択が、最初から語られているその前にあった事件の謎を説明しているのもスマートで。

 

 

ごめんなさい。

台本をいじっている時期に舞台を観ると、そういう見方しかしてないかもと、今気づきました。

 

誰かの夢かも

この一週間は、ある台本の第二稿と向き合ってた。第二稿というのは、最初に書いた原稿をブラッシュアップすることで、つまり上演にむけてようやく進みだしたことになる。

 

読み返してるうちに、ひとりの女子の存在感がどうにも弱いなと思う。ほかのコたちの受けに回ってしまっている。

なので昨日はほぼ、そのコについて考えていた。

 

 

役者や劇作家の初期マニュアルによく「その人物の履歴書を作れ」というのがあるけれど、わたしはあまり支持していない。わたしが探りたいのは、その人物ならではのこだわりや悩み。このお芝居に登場するまでの時間、何を感じ、考えていたか。(履歴書のその奥って捉えれば、履歴書も無駄ではないけれど)

 

ちなみに、最近の14-5歳の女子を描くとき、40数年前の自分の経験は、ほぼ役に立たない。感受性はそう変わらないけど(あの頃は特異だったわたしの感覚が、今の平均値に近いという意味では、時代は変わった)、特に社会的な考え方や行動は、自分の大学生くらいの感覚に近いんじゃないかと考えてる。

たぶん、そのアンバランスが魅力なんだろうけど、自分の線上にいる分、客観性がむずかしい。

 

 

かの女の立場でこだわったであろう切り口を見つけて、原稿に手を入れる。が、このコのお話はまだまだこんなんじゃないはず!のレベルでしかなく。

まだ今も、外出したりほかの本を読んだりしながら、ずっと、ぼんやりと、考えているわけで。

 

 

ゆうべ、寝返りをうちながら、ふと思ったんだ。

こうしているわたし自身の人生も、もしかしたら誰かが描いている一瞬のイメージなんじゃないかな、と。世界は入れ子

意識の奥でなにかの深淵に触れた――

 

 

ヘブン東京 @上野

三茶de大道芸ではボランティアしてるせいで、ショーは見られない。

ので、腹いせは毎年、次の週にここで晴らすw

 

今年は前後が忙しくて、スケジュールを眺めながら、土曜日の4演目だけ狙った。

 

ところで。まず行ったポイントで見かけたパフォーマーさん。美しい造形を作ってらしたが、周囲の見物のことをまるで見ていない。わたしの後ろで「なにがおもしろいの?」と子どもの声がした。うひゃー。

そうだよな。からだやものが表現している「以外」「以上」のものが別途立ち上がってこないと、表現にはならないよね。と心の中にそっとメモメモ。

(というわけで、その方のおなまえ・お写真はなし)

 

バーバラ村田さん

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とろりと濃厚。

揺らぎのない、大道芸というよりシアタータイプの演目なんだけれど、あれ、こんなんだったっけ?というシーンが毎回見えてきて、つまりわたしの中の何かが都度、投影されてるのかなと思う。

おととしみたときは、ひりひりした支配的な愛を感じた。今年は満足や喜びや、人の弱さを感じたのよ。この2年の間、わたしに何があったんだろう? www

 

マサトモジャ

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ショーの後、声をかけて11月のライブのチケットを買う。その特典に、

「マジックみますか?」「みる!!!」

わくわくと木陰にしゃがむわたしだけのために、覚えたてだというカードマジックを披露してくれた。うわーうわー

考えたら完全に一対一でマジック見せてもらうのは初めてで。

なんかね。恋人に、見え透いてるけど上手な大嘘をつかれてる気分になり、少し腹が立った。(すみません。自分勝手です)

 

Fredi  from スペイン

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 典型的な、明るい呑気なクラウンのコメディ・パントマイム?と思いきや、後半、アクロバティックなダンスを混ぜ込んできて、気持ちを別世界に飛ばされました。ステキ!

 

 

NANIROSSI  from イタリア

 

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男女のコメディなアクロバット?と思いきや、後半、見物の半数以上を巻き込んで、一緒に(他愛のない)パフォーマンスをさせられました! それがどんなにたのしかったか! そのあと、知らないおじさまと笑顔をかわしちゃったよ!!

 

 

 

そうして予定通り、さくさくと帰る。こんな楽しみ方もありだなあ。

めちゃ楽しくて、活力につながった!