あとりえあげん

劇作家・ミュージカル関連のコミックエッセイスト・多摩美校友会理事 活動ベースは三軒茶屋ですが八ヶ岳の別荘で在宅介護はじめました☆

[ブログ版] 世田谷区三軒茶屋で隠居してます。ときどき劇作家。HPはコチラ http://agen.web.fc2.com/

ピョンチャン

うっかりしてたら、オリンピックが終わってしまってた。

パラが続くけど。区切りなので、書いておこう。

 

オリンピックは政府のキャンペーンツール。うん、今回は特にそれを感じた気がする。

それでも、開会式から、今回はいろんな意味を含んだオリンピックだなと感じられて、時代を変えていくきっかけになればいいなあと思う。

 

NHKのテーマソングの、セカオワ・フカセくんの、ふにゃふにゃした チカラの抜けた歌声もいいし。オリンピックは鼓舞することじゃないからって言ってるみたいで。

 

開会式では韓国の太極旗を見ながら、なんという哲学を含んでいるんだろうって感動した。韓国と北朝鮮。今は陰陽ふたつに分かれてるけど抱き合ってて。ひとつの円をつくるんだなあ、みたいな。

いつか、近々、入り混じるといいなあ。北の美女軍団が、なにかを、気持ちを壊していくような何かを、持ち変えるんじゃないかなぁ、とか。

 

 

わたしはスポーツを見慣れていないので。

TVではじめてアイスホッケーのゲームを真剣にみたときは、最初、どこで呼吸をすればいいのかわからなくて、ひどく疲れた。スピードに息をつめて、流れを読もうとして。

( o(ΦωΦ)o はい。笑ってください)

 

一番モエたのは、カーリング。各国の女子が男子が、それぞれ、なんてかわいいんだ! と感じるのは、お国言葉での会話が聞こえるからだと思うの。

あ。日本女子チームの「そだねー」が話題になって、おとなたちはかわいい!とか褒めてるけど。あの「そだねー」のすごさはソコじゃないって、みなさんはわかっているのだろうか?

コミュニュケーションとは、相手をまず否定しないこと。そういう「そだねー」。「こーいうのはどうだい?」「こういう考え方もおもしろいと思うんだよねー」という会話の先だから得られる結果だと思うんだ。

 

ちなみに。カーリングは一日に何試合もあり、観ていたら時間が足りなくなる一方なのだった。

最後には、観るコツみたいなものが身についてたよ!

 

11時間

2月23日金曜日

 

13時に三軒茶屋駅で年下の友人と待ち合わせ。

まず、国立新美術館の五美大卒展に行く。

かの女の春からの就職先に絡んで、今後相談することが出てきそうなので、そちらの価値観のすり合わせを始める心づもりもある。

 

www2.tamabi.ac.jp

 

 

すぐに、

丁寧に見てたらとても時間が足りないから、ざくざくと見ようネとなった。

  

女子美の展示室では、女子美卒の共通の友人の名を上げ、展示物の雰囲気がなんとなーくかの女らの作風と同じ匂いだねえ、とか。

 

写真撮影可。

自分の好きな世界と、三茶de大道芸の装飾ボランティアの参考になりそうなアイディアを撮影。

 

撮ってみると、今の自分がどんな世界に惹かれるのかが、わかるのだった。

(ごめんなさい。作家名はチェックしてません~)

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↑ よくよくみると、人が抱き合っている。

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↑ 質感のバリエーションが好き。

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↑ ざくっと描いてるが、透明感とゆらぎがキレイ。

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↑ これも質感がステキ。ざらざらとかこんもりとか。音や動きがわたしの中で反射するな。

 

どうやら今のわたしは、半抽象でラフなタッチが好きらしいね。

 

 

建築科の学生であるかの女といると自然、今いる建築そのものへの視座も豊かになる。

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お茶しながら見上げて、きれいだなぁ。あーいうの好きなの。と言葉にして、同意をもらってからフト気づき、写真を撮って、わたしが感動している風景はコレだよ?と見せてみる。「へえ。(も一度みて)なるほど。ほんとだ」

同じ風景を観ていても、同じ風景を観ているとは限らない。

 

今まで、ふたりで旅行もしたし、オールナイトで語り明かしもしたのに、美術に関してレクチャーしたことがなかったことに気づき、内心アセる。内心ごめんと謝ってた。

(話題はいつも、主に神楽殿と三茶de大道芸の装飾づくりのことだったので)

 

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↑ でも一緒に、こういう景色を楽しめる相手なんだ! 雨上がりのアクリル天井越しに見あげた美術館。

 

 

次に向かったのは、ここ。

www.3331.jp

 

多摩美校友会理事を始めて、卒業生の展示会案内がたくさんくるようになり、

ついでにアーツ千代田内の多摩美ギャラリー・アキバタマビ21そのものを観ておきたかった。

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あんまり活用されてる感なかった。。。。。。

卒制展の圧倒的な熱気をみたあとだったし? や、だけじゃないような。履歴に書くためだけの展示会なのかな? 

(できれば出展してる卒業生にインタビューしたいつもりもあったんだが、誰もいなかった)

 

なので、思いがけず時間が余った。どうする? 近場の神楽殿でも見に行く?(←つまりかの女の卒論テーマ)

 

友人が、廃校利用に似たシステムで、ガード下利用があって、確かこの近くです。と言い出し、ぐぐる先生に教えてもらって足を延ばす。

 

www.jrtk.jp

 

ふむ~ なんかいい感じの場所だ。

 

 

そのあとは大岡山のライブハウスへ。かの女の大学の近くなのに、行ったことないって! うふふふ。

地元の主婦が中心になっての『スーパーライブ笑 演劇祭』。

なんでもありの素人さんのエンターティンメント。主婦の底力恐るべし。これを見ると、世の中の何を恐れることがあるのだろう?という気持ちになれる。

(ありきたりだが、かの女たちをモチーフにミュージカルがつくれそうだな)

 

若い友人も、得体のしれないシャワーを浴びたに違いない。

 

ショーのあとは打ち上げにも参加。関連している古い友人たちと再会。おしゃべり。

得体のしれないシャワーは続くが、若い友人は面白がっていたようで、よかった。

 

帰途につき、別れの交差点で最後の立ち話。もーホントに恋人レベルのデートでした。

おうちについたら12時過ぎ。

ふははは。11時間もお付き合いいただいてしまったよ。

 

 

 

正解は、何?

というわけで、差し入れのトルタ・カプレーゼの出来に振り回された?わたしでしたが、そのあと考えたのは、自身の思い込みの狭さ! でした。

 

 

本番においてレシピ通りにできなかった。ので、臨機応変にしのいだ!のに。自分を

「うきゃー大失敗したぁ!」

と嘆いたわけですけれど、

 

よくよく考えたら、何をもって失敗とするか?って、とてもあいまい。

 

 

グレーテルのかまど風トルタ・カプレーゼ」とは少し違ってしまった出来だけれど、「レモンジャムぶっかけチョコケーキ」としてはおいしくできてるわけだし(たぶん)。

そもそも「グレーテルのかまど風」にレモンジャムを添えることは、番組オリジナルで、本家のトルタ・カプレーゼではやらないようだし。(ただし、添えたほうが絶対においしい!)

 

 

わたしは小さいころ両親から「おまえはダメだ」「おまえにできるはずがない」と言われて育ったコなので、

最初の心づもりのようにできない=失敗 だと思い込みやすい。

 

失敗した!けど、臨機応変にしのいだ!自分を、

自分でもっと評価したいな。と思う。よくやったよ自分!と褒めたい。

最近は、そう切り替えねばと考えています。

 

この年齢にして、ようやくね。

 

 

失敗した! だからもっと頑張らねば、ちゃんとしなくとは! という思い込みが、今のわたしに押し上げてくれたのも事実。そこは感謝しなきゃね。

 

トルタ・カプレーゼ

高校のときの家庭科の先生がおっしゃるに「お菓子は愛情をこめて作らないと失敗する!」。当時の先生は恋してたんだなとわかるのは、少し後になってからですけれど、教えはいまだわたしの中に残っている(微笑)。

 

でもね、先生。愛情こめても、単に疲れてて失敗するときだって、あるんです~

 

www.nhk.or.jp

 

トルタ・カプレーゼ。

カプリ風タルトって意味になるのかしら?

カプリやナポリの各家庭で日常的に作られ愛されているチョコケーキのことだそうです。わたしがいつも作っているブラウニーのレシピと似ていますが、小麦粉をつかわない!

 

ナポリが話題に出てくる舞台の差し入れにと思いつく。

が、まさかこんなにたいへんなことになるとは、計算外だったよ~ 

 

まず作り置きOKであろうレモンジャムを作る。おいしい! ちょっと失敗だったのは、レモンの皮をもっとゆでないと固い。

結局、もう一度レモンを買ってきて作り直しましたよ。(わたしは少し凝り性です)

ついでにお弁当用のマヨネーズバックも買い、ちまちまとジャムを詰める。

 

チョコケーキはぶっつけ本番で作るつもりでした。が、ジャムで失敗して不安になる。試作しといたほうがいいかしら。

というのも、スケジュール的に前日は、友人といろいろ遊び惚ける予定だし。帰ってからケーキ焼くことになるから。不安材料はつぶしておきたい?

 

思い立った時点でも素材はちゃんと家にあるので、試作に問題なし。

簡単簡単! 楽勝だな~

そのときの試作は、病院ボランティアの際、みなさんに食べていただきました。よしっ好評価っ!

 

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(レシピはホールですが、差し入れなのでカップケーキ)

 

さて当日。13時に待ち合わせた友人と別れたのは、夜の12時過ぎでした。帰宅。こたつで少しあったまってから、「愛情愛情」と呪文を唱えながらw

クルミのローストからはじまって、チョコケーキを作り、

んん? ま~大丈夫かな? 焼けた焼けた!と、

ベッドにもぐった時点で、あ~ラップかけといたほうがいいな~とか思いながら、

寝ました。

 

数時間後。

起きて、お風呂に入って、ケーキに触ったのは、家を出る一時間半前。

え、なに? 固い? なんで? ええ? どうしよう。

 

瞬間、焼きなおす時間? 材料? と確認する自分がいたが。や、無理だし。

 

。。。。。。

 

どうしてぇ? 一回目は簡単に上手にできたのに。

 

。。。。。。

 

どうしよう。

 

 

幸いというか、二度目に作ったレモンジャムはかなり「ゆるい」=水分が多い。

ので、

チョコケーキにぶっかけました。うんうん。少しやわらかくなった!

えーと。

 

。。。。。。

 

個別包装して、

「ごめん。失敗したぁ!」とメモして、差し入れました。

 

 

感想は、まだない。

 

 

 

 

反省点は。

バターを室温で溶かしておくのを忘れたので、チンした。けれど、溶かしすぎた!
バター液体だった! たぶん失敗はそこ!だという気がします。

 

 

 

 

『マディソン郡の橋』 皿洗いの件w

さっき食器を洗いながら、昨夜観たミュージカルの周辺について、つらつらと考えていた。

(うー今後もこういうマニアックなカケラについてあれこれ考えそうだなぁ、この作品!)
 
ロバートが言う二回目の「後片付けを……」の台詞、祐一郎さんは上手に(演技的な)処理してたなぁ。ふふ。あの処理法は日下さん譲り、たぶん。

にしても、夕食は作ってもらったんだからボクが食器を洗いますヨと2回も!言える男子と、どうしてマリアンさんは離婚したんだろう?(このへんから完全に、キャラクター妄想に入ってます) 離婚後に、ロバートが気づいて言えるようになったんだろうか。「そんなこと(皿洗いぐらい)でごまかさないでよ、きーっ」ってぐらい、なにかでマリアンを怒らせたんだろうか。。。。。。

 

まさか手に入ると思わなかったプレビュー初日のチケットは二階席の端で、舞台は遠く、ときには台詞が聞き取れず、作品に対して小屋(シアター1010)はデカすぎるみたいだし、早く(本公演の)シアタークリエで観たいよぉ~ でした。

なので、

作品については、そちらを観てから語りたい。

 

今いえるのは、脚本がすばらしい!ことで、原作とも映画とも違う人物像、人生観を立ち上げている構成でした。

バドが叫ぶ「おかあさんの……」の台詞。(←祐一郎さんが舞台挨拶でシビレルと言ってらした箇所ね)
マージの届ける「バスケット」の意味。(ここ! ホントに、こういう隣人になりたい思った!)

フランチェスカのあのシーン。ネタバレになるから書けない!(笑)原作にも映画にもないけど、でも、そのシーン絶対必要だよね!

とか。

 

かなめさんは、主婦であると同時に「愛されキャラ」を意識したフランチェスカを造形されてました。(ね、そこからが原作・映画と違う!)ロバートやボブが愛さずにはいられない。だから、ものがたりが愛しくなる。

 

豊かな人生とは静かに生きることなのかな、と感想ツイートしました。

 

 

そうそう。
ネイチャー系カメラマンは絶対に片手カメラで写真撮らないと思うけど。特にフィルムの時代は。と感じたけど、どうなんでしょうね?